グッチのミニボストン内張り交換をご紹介します。修理期間は1週間以上、解体して修復します。
解体
内袋にカビが発生してしまったので張替えをご希望でした。
1.縫製を外す
表面のグッチ生地にキズを付けないように丁寧にマチの部分から縫製を外していきます。
解体した生地です。
取り除いた元の内袋は厳重に封をして、カビが飛散しないように隔離します。
2.カビの除去
内袋のカビ取りクリーニングは専用の溶剤を使いカビを除去します。
除去が完了しましたら、少しの間放置しておきます。
新しい内袋の作製
新しく取り付けるファスナーポケットも付いている内袋を作っていきます。
お客様がお選びになったブラウンの生地を
グッチ生地の裏側に丁寧に貼り合わせます
ミシン縫い
同時にファスナー交換を行います。
元々使用されている糸に合うものをしっかり色合わせして選びます。
パーツの結合
クリップで仮留めして縫製の位置を確定します。
裏返しになっているので持ち手も内側に入っています。
本体の組み立て
グッチの生地に元々穴があいているのでそれをズレないよう縫うため、手縫いで片方のマチと本体を合体させていきます。
内巻テープを自作しました、こちらも手縫いで仕上げていきます。
全体
交換前
交換後
グッチのミニボストン、内張交換仕上がりました。